絵付けテクニック

ポーセリンペインティング上絵付け【ポートレート】自主練習作品工程

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映画 マリーアントワネットから参考に描いたポーセリンペインティングの上絵付けポートレートの自主練習作品です。わりと重い額縁まで白磁になっている陶板に描きました。制作工程の紹介です。

絵付け工程

ポートレートは初めて描いたこちら(→★★)から二度目の自主練作品になります。難しいと感じるポートレートをもっと練習してみたくて描き始めたもの。自己流の描き方であることをご了承ください。

1回目の工程

1.描いてみたい下絵になる写真からアウトラインをカーボンで写す。

2.目の周りの肌色~目を描き、肌色を塗りつつ、鼻や口を描いていく。

3.人物を描いて一回目の焼成800℃

2回目の工程

1.人物をマスキングして、背景のブルーのカーテン部分を描く。ドレープ部分を意識して濃いところから光があたって明るいところを塗り分けるよう描く。カーテンが描けたら、髪飾りの羽部分をピックなどで抜いて白磁の白を出しておく。

2.人物の2回目の絵付けをする。

3.額縁部分にアンティークゴールドを筆塗りしておく。

4.二回目の焼成800℃

3回目の工程

1.3回目の絵付けをする。カーテンの陰影をもっと深め、人物の陰影もつけていく。

2.アクセサリーやドレスの模様部分に金下盛りやアイレリーフを施す。

3.額縁部分の内側に金下盛りで模様を施す。

4.三回目の焼成780℃

4回目の工程

1.カーテンの上の紋章の絵をアンティークゴールドで描いていく。

2.前回施した盛りの上を銀彩や金彩をする。

3.額縁部分の内側に金下盛りをした部分に上から全体的にマット金を塗る。

4.四回目の焼成780℃

 

自主練ポートレート制作工程のまとめ

色がまだ浅い部分や、金彩銀彩の塗りのこしがある場合は、再度焼成を重ねながら仕上げると良いと思います。

額縁がついている白磁なので、この部分をどう処理していくかを描きながら考えていました。やはりゴールドな色が似あいそうなので、ゴールドの絵の具と、金液を使った二種類の金色になるようデザインしてみました。

盛り剤にも、金下盛りとアイレリーフと質感の異なる盛り剤で、実験がてらニュアンスの違いを付けたり工夫をしてみました。

ポートレートの絵付け自体は反省多々です。。が、とても楽しく描けました。この記事は私の旧ブログ記事(→★★)に加筆したものになります。

【2016年9月制作作品】

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