絵付けテクニック

スケッチ画からポーセリンペインティングの上絵付けをする手順

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ポーセリンペインティング白磁器上絵付においては、すでにお手本となる作品見本、または写真やポストカードのイラストなどを参考に絵付けを施すことが多いですが、元の見本となるイラストや絵をいちからスケッチ画として描いて、それをお手本として絵付けを施すことが、一番の唯一無二のオリジナルな作品作りになると思います。過去の私の作品から手順をご紹介します。

描きたい対象物を選ぶ

白磁絵付けでもよく描く「花」がいちばん描きやすい対象かと思います。上記は私がいままでに絵付けの参考にしてきたお花の写真で私が撮影したものです。

いざ、スケッチするとなると時間もかかりますし、一人でひっそり集中したいものなので、屋外に咲いている花よりは、お庭の花や買ってきた生花をゆっくりスケッチできる、家の中で描きたいですよね。

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まずは、ゆっくり集中できる環境と、描きたい対象を手元に鉛筆とスケッチブックを用意しよう

描きたい対象をスケッチする

鉛筆やシャープペンなどで、スケッチブックや画用紙に見たままをスケッチする。特に私は美術学校を出ているわけではないので、素人スケッチ画で申し訳ないですが。。

メインは白磁への絵付けですので、その下描きとなる画用紙の上では、あまり完成度を求めずに、生のお花や描きたいものをざっくりスケッチする。

  • 茎から葉がどのようについているか
  • 別方向から見た花の表情
  • 何枚一組で葉がついているか・・・など
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視点のポイントをしぼってスケッチするくせをつけておくと、実際に白磁の上で絵付けをする際も迷わずに描くことができるよ

彩色は色鉛筆

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色見本のスケッチで右側の色が水彩したものです

下描きなので、彩色せず線描きのみでも良いと思いますが、白磁絵付けの本番で色を迷わないためにも、下描きで色を決めておくのも良いですね。

色を付ける際、水彩絵の具を持ち出すと、パレットや水や絵筆など用意を始めるとたいそうになります。そんなときは色鉛筆で十分です。私が使っているもので特におすすめなのが「水彩色鉛筆」です。私はステッドラー色鉛筆 カラトアクェレルの48色を使っています。普通に色鉛筆として色を塗ったあと、水のついた筆先で軽くなでると水彩画風に色がぼけます。

上の写真は、私が使っているステッドラー色鉛筆 カラトアクェレルの48色(→★★)現在販売されているものとは、パッケージデザインが違っているようです。私のは約20年ほど前に購入したもので、これでよくお絵かきを楽しんでいました。子供たちにも触らせず、今でも大事に使っています。

スケッチ画を元に白磁絵付け

以前、庭のコンテナで育てていた“ホーム&ガーデン”という品種の淡いピンク色のバラをスケッチからおこして、白磁に絵付けをしました。

つぼみから開き始めは、ミニバラのような可愛らしい形でしたが、開くにつれてロゼッタ咲きになる、花芯に花びらがたくさん詰まったバラです。淡い淡いピンクの花びらの色の表現や、花芯にたくさんの花びらが重なり合っているさまを表現するのが難しかったバラでした。

画用紙に描くだけのものとは違い、白磁絵付けでは、その白磁の形状により、デザイン性を高めることができます。絵を描いて終わり・・ではなく、絵の部分以外にも、色をつけたり金彩を施すなどすることでよりデザイン性を高めることができるのが、白磁絵付けの楽しさでもあります。

今回は、絵をカップの内側に描いてみたので、プレートのリム部分と、カップの外側にはバラと同じような淡いほのかなピンク色を付けて金彩を施しました。

これで、スケッチから白磁絵付けのオリジナル作品の出来上がりです。

スケッチ画からオリジナル白磁絵付けのまとめ

私なりのスケッチからおこして白磁絵付けのデザインまでの流れを解説してきましたがいかがだったでしょうか。花の成り立ちや葉の付き方を学ぶためにも、画用紙にスケッチすることはとても勉強になります。そしてあくまで下絵としてのスケッチなので、ボタニカルアートのように緻密、精密に描く必要はありません。「スケッチ」とは、大まかに描写することです。

この作品は、私が2009年6月に制作した作品です。10年以上前の作品になります。現在では、私がどのように絵付けを施しているかというと・・”画用紙にスケッチする時間がもったいないので、白磁に直接スケッチする”という手法を取り入れることが多いです。

↑の写真は、下描きなしで直接、白磁に絵付けをしています

白磁プレートなどに直接、スタビロ鉛筆で下描きをした上に絵筆で着色していくように描いていっても良いですが、白磁プレートに絵筆で直接デッサンするように絵付け特有のストロークで絵を描いたり、色を抜きながら花びらを表現したりすることが、今では多くなりました。「デッサン」とは描く対象物の形状や明暗など意識しながら、時間をかけて描写することです。

デッサンのように白磁に直接絵付けをする方法は、また別の記事でご紹介したいと思います。

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