絵付け基本

上絵付けポーセリンペインティング・チャイナペインティングで使う【筆】

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ペインターや講師の方により、扱う筆の種類も千差万別かと思います。習っている方は先生が使われている筆をもちろん使ってください。他に何か良い筆がないかなと筆ジプシーされている方、再確認したい方に私が使っている筆の紹介です。参考程度にご覧くださいませ。

絵付けに使う筆いろいろ

写真は私が使っている筆です。平筆の種類の中でも【花刷毛】という絵付け職人用のものを使っています。毛は馬や黒リスなど柔らかくコシのある筆で、絵の具の含みも良いです。毛が抜けやすいのがたまに傷。

ザ・ヨーロピアン絵付け畑の方は扱わない筆だと思います。

しかし、グラデーションの美しさを保ちながら描く絵付けには、平筆は色の濃淡も出しやすい筆だと思います(絵の具の含ませ方にもよりますが)。大きな面積のある平筆は主に広範囲に色を付けたり、大きな花びらの絵を描くときにも便利です。

 

丸筆もいろいろ

描く用途により丸筆も使います。コリンスキーやカザンリス、イタチの毛が使われているそうです。

ストロークをかさねて描くチューリップや、主に小花を描くときに使います。毛の柔らかさはメーカーによりけり。大きさサイズも多種あるので、初心者さんはどれを選んでよいか迷うところですよね。

下記に私が使っているメーカーとサイズをご紹介します。

ヨーロピアンに適した絵筆

上からラファエル羽管4号、ドイツマイセン筆4号、2号サイズです。一番良く使うのは2号かな。私の場合、4号サイズで描くくらいのものは平筆を使ってしまうことが多いので。

丸筆ですべて描く方、お花のブーケなど描く際は、4号サイズが一番使い勝手が良いかと思います。

細かい描写にベスト

筆先がほどよく硬くしなり、細かな描写や細い線、長い線を描くときに重宝している筆です。

ウィンザー&ニュートン7シリーズ1号と00号

英国の老舗メーカーで、最高級のコリンスキーセーブル毛を使用されています。

花の雄しべ雌しべや、パンジーのディテール、動物のヒゲや人物の目やまつ毛などなど細かい描写を描きたい時に本当に便利に使っている筆です。

ウィンザー&ニュートンの【ミニチュア】というシリーズもあります。この筆よりも穂先が太短くなるので、小花などを描く際にも良いですね。

 

用途により使い分ける筆いろいろ

手持ちの筆はいろいろ合わせると100本以上あると思うのですが、その中から特殊な筆も一部ご紹介します。

・左手前から、青軸のとても細いしなる毛先の筆は、ストロークのある盛りをするときに使います。ポーラ・コリンズのもの。

・ドイツマイセン筆シリーズの硬い毛先ぱっつんのぼかし筆。果物を描く際の表面をたたいてぼかすときに使います。

・毛先が削ぎすかされている筆。動物や人物の毛の隙を作るときに使います。サン・ドゥのもの。

・ぼかし筆です。描いた表面を軽くポンポンたたいて動物の鼻筋などの表現に使います。

・ぼかし筆大です。同じく動物を描くときに使います。そしてぼかし筆は洗うことはしません。

・ナイロン毛のファンブラシもぼかし筆。動物、人物の髪を描くときに使います。ここまでの3本はトール用のものを代用しています。

・一番右の黒軸は金彩をする時に使っているものです。版下筆の中。ストローク盛りの上の金彩の時に便利です。

 

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