絵付け基本

上絵付けやポーセラーツで使う【電気炉】について①

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焼成しないと仕上がらない絵付けやポーセラーツにおいて、必要不可欠な高価なお道具が【電気炉】です。現在はいろいろなメーカーから多種の電気炉が販売されているので、使用法や使い心地は一概には言えませんが、私が焼成において気を付けていることやアドバイスについて述べます。

※上絵付け用やポーセラーツで使う最高温度が1000℃以下の電気炉についてです。

電気炉の選び方

案外たくさんある電気炉、どのようなタイプのものを選んでよいか分からない場合は、現在習っている先生にアドバイスいただくのが一番です!

それをふまえた上での選ぶポイントについて述べてみたいと思います。

炉材の種類

電気炉の内側の炉材について【耐熱レンガ】と【セラミックファイバー】のものがあります。ツヤ良く仕上げたいなど作品の仕上がり具合を優先するなら保温性が高く、温度ムラが少ないと言われる【耐熱レンガ】製がおすすめです。しかし、温度下降に時間がかかる、電気炉の重量が重いというデメリットもあります。

【セラミックファイバー】製は、焼成温度の上昇、下降の時間が早いので作品を早く取り出せるメリットがある。どちらかというとポーセラーツ向き。上絵付けではゆっくりの温度下降で良いと思います。

炉内にニクロム線がむき出しのものは、作品を置くとき必ず引っ付かないよう置かないといけませんが、炉内がレンガだと、白磁の一部がレンガに触れた置き方でも問題ありません。

さくら
うちの窯は耐熱レンガ製

炉の扉は上から?前から?

炉の扉は電子レンジのような【前開きタイプ】と旧式洗濯機のような上から出し入れする【上開きタイプ】があります。

炉内サイズの小さいもの、容量約30L程度、高さ30cmまでには【前開きタイプ】が多いようです。将来30cm以上の壺タイプや陶板を焼成したい場合は、炉内容量35L以上、高さ30cm以上のものがおすすめです。炉内の深さ30cm以上になると【上開きタイプ】になります。

教室を開いたりせず、個人でたまに少量を焼成するだけで良い方は、炉内サイズが小さいものでも良いかと思います。(値段がぜんぜん違ってくるので)

もも
うちの窯は上開きタイプ

電源について

【家庭内コンセント】で使用できるものと、【電気工事が必要】なタイプに分かれます。単相100V、15A(1500W)までのものは電気工事の必要がなく、単相200Vや20A以上のもになると電気工事が必要になってきます。

さくら
うちの窯は100V27Aなので工事必要タイプ

一説では電気工事店に依頼すると5万ほどかかるらしいですが、うちの場合は分電盤に取り付ける27アンペアの大きいものをホームセンターで購入し、夫が取り付けてくれました。

電気炉の置き場所

電気炉というのは、わりと大きくかなり重いものです。購入前にまずどこに設置するのかを考えてから置けるサイズのものを買われることです。

そして電気炉の宅配は玄関までなので(購入店による)玄関から設置場所までは自分で運ばなくてはいけません。女性一人で持てるものではないので、設置には家族の強力が必要です。

  • 置き場所は、水平で床強度があり、絨毯や畳など燃えやすいものの上は避ける。
  • 近くに換気できる窓や換気扇がある。
  • 使用中の電気炉は高温になり、400℃あたりまではガス抜きのために扉を半開きにするため、お子様がいらっしゃるお家では電気炉のそばに寄ることのない場所に置く。

電気炉を購入した当初、我が家の子供たちがまだ小さかったため、電気炉を家の中に置くことを許可してもらえませんでした。なので当初はベランダに設置しました。屋外設置も近くに電源や風雨から守るための囲いや壁があれば、設置は可能です。

しかし、屋外に置いておくと炉内のレンガが湿気やすくもなります。毎日電気炉を運転しているならともかく、たまに使用する場合は、まず空焚きして湿気を追い出してから使用した方が良いです。

現在は、部屋の中で使用しています。部屋に設置する場合は壁から30cm以上あけて置くと説明書などには書いていますが、うちでは実際のところ17cmくらいしか離れていないのですが…壁紙が傷んだりというようなことは一度もないです。

 

購入前の電気炉の準備についてのまとめ

高価な買い物ですし、購入前にはいろいろな面からも吟味し迷うこともあると思います。上記に述べてきましたが、総合して電気工事のないもの、単相100Vで15Aまでの耐火レンガ炉内のものが使いやすいのでは・・と思います。が、習っていらっしゃる方は、お教室の先生のアドバイスを第一になさってくださいね。次の記事では電気炉購入後の初焼成準備や注意点について書きます。

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