絵付けテクニック

上絵付け三段重と雅皿に描く IPAT掲載マガジンより紫陽花の描き方

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絵付けをしていて、季節になると描きたくなるお花のひとつに紫陽花があります。写真は我が家の庭で咲いたガクアジサイ。鮮やかなブルーの色彩も描きたくなる要素のひとつです。

以前、ポーセリンペインティングのマガジンにて私の絵付けた紫陽花の作品の制作工程を掲載していただいたことがあります。その中からのレジュメで紫陽花の描き方をご紹介します。

ポーセリンペインティング マガジン

購読しているポーセリンペインティングのマガジンは、アメリカの絵付け団体が発行しているものです。世界各国のポーセリンペインターが読者です。

手元に届くのがいつも楽しみな、年4回発行される季刊誌です。

2009年6月に手元に届いたIPAT(International Porcelain Artists & Teachers) 発行のマガジンに、私の紫陽花の作品が掲載されました。マガジンを開いてみるまで知らなかったことなので、とても驚いたのでした。

紫陽花を全面にあしらった丸い三段重と、扇型の命名皿のセット作品です。デザインは私のオリジナルです。特に、どこかへ出展するためとかではなく、純粋に、庭に咲く紫陽花に見惚れて制作したくなったもので、思いっきり趣味だけで描いたものでした。

なので、制作工程を写真に最初は収めていませんでしたが、仕上がった作品を数年後の自分のブログ(→★★)に載せたところ、同じものを作ってほしいというご依頼を受け、まったく同じデザインでオーダーのお品を作ったときの2度目の制作の際、自分記録用に写真を撮っていました。その記録を元に、レジュメに英訳をつけてIPATに送付してみたものが掲載されたのでした。

掲載マガジンより紫陽花の描き方

2009年当時に掲載されたマガジンより、私の紫陽花の描き方をご紹介します。扇形のお皿を5枚並べるときれいなドーナッツ型になるところから、パズルのようなデザインを組んでみたくて、思い付いたものです。

紫陽花の花を描く

  • 赤紫色は、マロン+ブルーの混色でマロン勝ちにしてつくります。
  • 青紫色は、マロン+ブルーの混色でブルー勝ちにしてつくります。

1.丸い紫陽花の雰囲気をつくりながら、ランダムに濃い部分と淡い部分を意識しながら絵の具をのせていきます。

2.平筆の形を利用して、4枚の花びらを色を抜いていく要領で描いていきます。

3.ワイプアプトツールを使って、中央の花芯部分をはっきりと小さな丸型に抜いていきます。

4.花の部分が描けたら、一回目の焼成をします。

(三段重も同様に同時進行ですすめますが、三段重の方にはガクアジサイを描いています)

ポイント

本物の紫陽花、または写真などを見ながら、ボール型になっている紫陽花は花びらの角度や向き、見え方を考えながら(とくに頂点やサイドの花びら)描きます。

もも
この頃は、まだ写真の撮り方を心得てなく、影が映りこんで写真がいまいちだにゃん;

紫陽花の葉を描く

5.一度焼成をした後に、花に隣接して葉を描いていきます。グリーンの色が花の上に入ったときは、きれいにグリーンを拭き取ります。

6.2回目の花の絵付けを施し、二回目の焼成を行います。

ポイント

  • 葉の広い面(光があたって明るい部分)は、レモンイエローを使っています。
  • 葉の葉脈は、細いワイプアウトで抜いて作っておくと良いです。

背景に色をいれる

7.白地で残っている背景にほのかな光の色をいれていきます。

8.レモンイエロー、ピンク、水色の3色をランダムに境目はぼかしながら、スポンジングのテクニックで、淡い色をつけていきます。

9.花の3回目の絵付け、葉の2回目の絵付けをして三回目の焼成。

10.前回色をつけた背景部分に金彩を施し、四回目の焼成をして仕上げます。

紫陽花の描き方のまとめ

筆も平筆で、描き方もざっくり色をのせて、筆で抜きながら描く。という手法のアメリカンスタイルで描く紫陽花の描き方のご紹介でした。上記の写真とマガジン掲載の写真はオーダー品制作時のものです。

↑上の写真が2004年にただの趣味で作ったオリジナル作品です。

どちらも作品じたいは10年以上前の古い作品になります。この食器はなかなか使い勝手も良くて、お重の中にちらし寿司や、三色ご飯など入れてレッスン時のお昼にお生徒様に出したりもします。扇型のみやびなお皿にも、ちょっとしたおかずや和菓子などにも合い、我が家では日常使いしている食器です。

古いものですが、私も気に入っているデザイン。お生徒様にもこれまで同じようなデザインのお花違いなどをご提案してレッスンで制作されてこられました。同じ白磁で桜をあしらったりなどもとても素敵です。

【2004年6月オリジナル品制作】

【2008年12月オーダー品制作】

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