絵付けテクニック

上絵付けによる白磁プレートに【龍】を描く手順

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30cmほどの大きめのプレートに【龍】を描いてみました。ポーセリンペインティング、白磁器上絵付けというと、ヨーロピアンなブーケやバラなど華やかな色を思い浮かべます。私も基本はそちら寄りです。が、力強い龍モチーフは好きで以前からずっと描いてみたいと思っていた題材の【龍】。今回初めて描いてみてとても楽しかったです。

色使いなど龍を描く手順をご紹介します。

龍を描く手順

龍の天井絵など、日本全国には龍モチーフの大きな絵が飾られている寺社などがたくさんあります。この絵を手掛ける前に、京都の天龍寺へ赴き、龍の天井絵を拝見してきました。それはともて壮大で素敵だったのですが、龍のお顔をあまり好みではなかったので・・ネット上で描きたくなる好みの龍を探してみました。そこで見つけたのは、京都 妙心寺の雲龍図です。とても勇ましくてかっこよく、こちらをお手本にさせていただき絵付け制作をしました。

さくら
まずは、お手本となる描いてみたい好みの龍画を検索してみよう!

墨絵のように描く

1.お手本が決まったら、トレースして下絵を白磁プレートに写します。

2.まずは龍の顔部分から始めていきます。

もも
上絵の具はブラック:ブルー=5:5くらいで混色したもので描くよ
  • ブラックという色は特質上、焼成を重ねていくと剥離しやすい色です。焼成が3回以上になりそうなときは、最初からブラックに別の色(マロンやブルー、紫系など)を混色して使おう!
  • ブラックは色が強いので、5:5でも黒勝ちになります。そのあたりは好きな色合いになるよう調整しよう。
  • 色が決まったら、墨絵のように下絵に沿って描いていきます。

メモ

今回の龍に限らずですが、丸いプレートをくるくる回しながら描いていると、どこがこのデザインの頂点なのかが分からなくなってきます。ですので、写真のようにプレートに↑向きの矢印を必ず書いておきます。どこが正面なのか、方向性を見失わないようにするためにです。ブーケなど花を描く時にも私は書きます。

龍の骨描きをして焼成

ブルーを混ぜたけれど、ほぼ黒で描いていく感じです。下絵は複雑で線が多く、どこをどう描いて良いか、とても難しかったですが、見本の写真をよく見て鱗を描きすすめ一回目の焼成をします。

二回目の絵付けは背景を入れる

ブラック:ブルー=1:9くらいで今度は青勝ちの混色を作り、龍の周りに色を付ける。龍の体部分にも薄付きで同じ色で影を付けるような感じで入れていきます。

  1. 龍が持っている珠はアンティークゴールドで
  2. 背景の色を入れてから、雲のような渦巻型に筆先で絵の具を拭い去るように白抜きをとろろどころ自由な感じでつくる
  3. 二回目の焼成をする

仕上げる

前回、色を抜いた背景の箇所や龍の目元や体にもアンティークゴールドを入れていく。そして最終焼成。

見本にさせていただいた雲龍図とは違った色合い、また顔つきになりましたが、ブルーを含ませた色合いにしたかったので結果オーライです。そして、妙心寺の龍は珠を持っていませんでしたが、持たせてみました。写真では分かりませんが、珠にはパワーアップの神代文字といわれるヲシテ文字という古代文字で私の名前をさりげなく書き入れています。

このような感じで見本はあるけど忠実になりすぎず、自分なりのアレンジを加えることで、オリジナル感も増していきます。今回の龍を描くきっかけは、お生徒様より龍を描きたいとの希望があり、見本のプレートとなるように描いたものでした。私も前々から一度描いてみたいと思っていた龍。描くきっかけを与えてくださったお生徒さまに感謝です。

【2017年6月制作作品】

 

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