白磁器上絵付けでブルーローズを描きました。ポーセリンペインティングをする上で、いつか描きたいと憧れるのがバラです。絵付けの手法によりいろいろなバラのデザインや描き方があるものですが、今回はスタンダードな一輪のバラをシンプルに散らした作品の紹介です。
ブルーローズ
白い器にブルー単色で描いたものは、よくイングレーズの作品でみる作風ですが、こちらは、上絵の具で描いたオングレーズの作品になります。
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イングレーズとオングレーズの違いについて参照
上絵の具とは ポーセリンペインターにとって欠かせないもののいちばん大事なひとつである上絵の具。鉱物からできている粉末状のもので色数もたくさんあります。 この色別になるのが各種類の金属酸化物などを調合し ...
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バラは描けば描くほど、自分だけのオリジナルな形のものが描けるようになると思います。
シンプルな形ですが、簡単なようでテクニックのいるバラ。何度描いてももどかしさや難しさを感じます。
これまで幾度となく描いてきて、そして教えてきたバラです。
反対の面は、軽くあっさりとつぼみ&リーフちらしで。
白磁は、以前に有田へ旅行したときに買い求めた白磁でした。
ブルーの寒色系にあうプラチナで縁などをしめて仕上げました。
一回目の絵付けの時にカップの足元に淡いブルーをたたいて焼成し、二回目の絵付けの時に銀彩を施し、2回の焼成のみで仕上げています。
ブルーローズシリーズで和食器
白地に青色って清楚な雰囲気でとても好きです。自宅用に作りました。湯のみにつづき、四角いお重や急須、銘々皿に合わせてブルーローズを簡単にあしらったデザインにしました。
今回使った絵の具はバスフシリーズのキングブルーのみ(→★★)で描いています。ブルー単色での焼成は820℃の高温焼成がよりツヤ良く焼けそうです。
「洋」に傾きがちなバラの絵も、ブルー単色にすることで、同じデザインでも「和」にとてもよく合うと思います。そして今回は金彩ではなく銀彩のプラチナを使ったこともポイントです。
【2010年1月制作作品】